新町建設計画 (案) 8P
第5章  主要指標の推計

1.人口の推計
大飯町と名田庄村の将来人口は、平成17年には約9,650人と推計され、その後緩やかに減少傾向を示しながら、平成27年には8,796人程度となると予測されます。
町村別にみると、両町村ともに減少傾向をたどることが予測されますが、平成12年を基準とした減少率は、大飯町が8.2%、名田庄村が20.6%となり、それぞれの人口減少の進捗度合いの相違が伺える結果となっています。
こうした状況を踏まえ、新町においても、これまでと同様に健康・福祉施策の充実、快適な生活環境の整備、子育て支援対策の充実、産業の振興などのまちづくりを推進することで平成27年度末の目標人口を約10,000人とします。


2.世帯の推計
新町における世帯数の推移は、平成7年から平成12年の5ヶ年間に両町村合わせて21世帯の増加となっていますが、1世帯あたりの人員数は減少の傾向にあります。今後も1世帯あたりの人員数が減少の傾向をたどることを前提として世帯数を推計すると、平成17年には約3,455世帯、平成27年には約3,376世帯となります。
こうした状況から、1世帯あたりの人員数を平成12年における2.86人/世帯程度まで増加させることを見込んで、平成27年における世帯数の目標を3,500世帯とします。

第6章  新町におけるまちづくりの基本方針

1.まちづくりの基本理念


「新しいまちの自然を大切にし、力強く明日を切り拓いていく」という住民の意向を踏まえ、まちづくりの基本理念を次のように設定します。

2.新町の将来像

山の緑は里やまちを潤す水を育み、さまざまな生命を宿す大海へと流れ込んでいます。
わたしたちは、豊かな自然を大切にし、長い歴史に培われた風土を次世代に継承しつつ、新しい社会に適合したまちづくりを進めます。
ものが豊かな時代において、わたしたちの生活環境そのものを見直し、暮らしに安心と潤いを与えることができるまちづくりを推進します。
このまちでなければ得られない生活、このまちでなければ産み出せないもの、このまちでなければできない教育・学習環境整備を基本とし、地域にしっかりと根を張ったOnly Oneのまちづくりを目指します。
この基本理念に基づき、両町村の魅力を融合させ、住民と行政が一体となり新しいまちづくりを手づくりで進めていきます。

3.まちづくりの基本方針
新町の将来像を実現するために、次の6つの基本方針に基づいて、施策を推進していきます。

(1)自然と共生する生活空間のまちづくり
美しい自然環境や景観を大切に保全しながら、循環型社会に適応する環境整備に努め、心やすらげるまちづくりを進めます。また、自然環境に配慮した効率的で効果的な土地利用を図り、安全で安心な暮らしができるまちづくりを目指します。

【 主な取り組み 】
○ 自然環境保全活動の推進
○ 廃棄物の軽量化・再資源化の推進
○ 交通体系及び沿道景観の整備
○ 情報通信基盤の充実及び活用
○ 地域防災・防犯体制の強化
○ 快適な居住環境の整備

(2)笑顔があふれる福祉と健康のまちづくり
安心と豊かさを実感しながら生涯現役で活躍できるまちづくりを進めます。特に、高齢者福祉の充実や、保健・医療・福祉の基盤整備を進めるとともに、日常生活の中でいきいきと暮らせる環境づくりに努めます。子どもから大人まで、地域のみんなが手に手を取り合って支えあうまちを目指します。

【 主な取り組み 】
○ 生涯を通した心身の健康づくりの推進
○ 地域に根ざした医療体制の充実
○ みんなで支えあう福祉活動の推進
○ 安心して暮らすことができる高齢者福祉の充実
○ 健やかに育つ児童福祉の充実
○ 生きがいが持てる障害者福祉の充実

(3)生きる力を醸し出す人づくり
成熟型社会を迎える中で次代に対応する教育環境への改革と人材育成を推進し、人と人、組織と組織が協動する社会を創造します。「助け合い」と「競い合い」の精神を育成し、住民主体のまちづくりを支える人づくりと人材の確保を推進します。学校教育にとどまらず、生涯学び続ける社会教育の創出に努めます。

【 主な取り組み 】
○ まちぐるみで取り組む教育の推進
○ 個性を活かす学校教育の充実
○ 自由に楽しく学ぶ生涯学習の推進
○ 世代を越えたスポーツ活動の振興
○ 郷土の芸術、伝統文化の保存・継承・創造
○ 青少年の健全育成と多様な交流の推進

(4)海と山と里に活力を与える産業づくり
現在ある地域の豊かな資源の活用により、観光産業と地域の特産品を核とする滞在交流型産業を育成し、誰もが繰り返し訪れたくなるまちを目指します。産業活性化のために、住民が智恵を出し合い協動し、ここだけの、ここだからできる地域密着型産業の振興を図ります。

【 主な取り組み 】
○ 消費者ニーズを捉えた農業振興
○ 循環型社会に対応した林業の育成
○ つくる漁業の振興
○ 時代をリードする産業基盤の形成
○ 安定した雇用の場の創出
○ 滞在型観光の振興

(5)地域のつながりを活かすまちづくり
住民誰もが気軽に集い語り合える場や機会を創出し、活気とふれあいのある地域づくりを推進します。より良い地域社会の形成に向け、住民一人ひとりが積極的に参画する気運づくりに努めます。

【 主な取り組み 】
○ 住民と行政の協動によるまちづくりの推進
○ 男女共同参画活動の推進
○ 住民のコミュニティ活動の活性化

(6)安定・健全のまちづくり
地方分権が進められる社会の中で、住民の付託と信頼に応えられる地方自治を実現するために、行政運営の効率化と説明責任の確保に努め、受益者負担の原則に基づく行政サービスのあり方などを改めて見つめ直すとともに、自主財源の確保などを含めた財源の重点的かつ効率的な運用を目指します。

【 主な取り組み 】
○ 行政運営の効率化
○ 住民に開かれた行政体制の推進
○ 健全な行財政の維持と改善
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